学習と記憶 2021 1 11

 今日も、「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著)から、
重要なところを引用しましょう。
以下は、引用です。
「手書きメモは、PCに勝る」
 スマホ使用に特に慎重になったほうがいいのは、
学校や大学の教室内だ。
 そこで脅かされるのは、集中力や作業記憶だけではない。
長期記憶を作る能力にも悪影響が出る。
スマホやパソコンが、そばにあるだけで、学習能力が落ちるのだから。
「長期記憶を作るには、集中が必要」
 昨日、仕事から帰って、鍵をどこに置いたのか思い出せない。
その原因は、あなたが集中せずに別のことを考えていたからだ。
 脳は、「これが大事だ」という信号を受け取らず、
鍵を置いた場所を記憶しなかった。
 同じことが、騒がしい部屋でテスト勉強するときにも言える。
集中できないから、脳は「これが大事」という信号をもらえないし、
あなたは、読んだ内容を覚えられない。
「グーグル効果 情報が記憶に入らない」
 グーグル効果とかデジタル性健忘と呼ばれるのは、
「別の場所に保存されているから」と、
脳が自分では覚えようとしない現象だ。
 脳は、情報そのものよりも、
その情報がどこにあるのかを優先して記憶する。
「マルチタスク(同時並行作業)によって間違った場所に入る記憶」
 記憶は、脳の様々な場所に保存される。
例えば、事実や経験は、俗に記憶の中枢と呼ばれる海馬に入る。
 一方で、自転車に乗る、泳ぐ、ゴルフクラブでボールを打つといった技術を習得するときには、
大脳基底核の線条体という場所が使われる。
 テレビを見ながら本を読むなど、
複数の作業を同時にしようとすると、情報は、線条体に入ることが多い。
 つまり、脳は、事実に関する情報を間違った場所へ送ることになる。
一度にひとつのことだけすると、情報は、また海馬に送られるようになる。
(引用、以上)
「学校の成績が下がってしまった。俺は頭が悪いのか」
 そういう劣等感は、間違いです。
スマホをやっている時間が多すぎるから、成績が下がったのです。
そういう時間を減らせば、成績は戻るでしょう。

































































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